本日は沖縄の美しい海に潜む「危険生物」についてご紹介します。
沖縄の海は世界有数の透明度と美しさを誇りますが、その反面、注意すべき生き物も存在します。
安全にマリンレジャーを楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。
- ハブクラゲ
- カツオノエボシ
- オニダルマオコゼ
- ミノカサゴ
- ウミヘビ
- オニヒトデ
- ガンガゼ
- ヒョウモンダコ
- アンボイナガイ
出現場所・刺されたらどうなるか・対処法をまとめました。
ハブクラゲ

出現場所
沖縄県ほぼ全域でいる可能性があり、漁港や入り江などの流れの穏やかな場所に多いです。特に6〜9月に多発。
刺されたときの症状・影響 ※死亡例アリ
- 局所:強烈な激痛、ミミズ腫れ、水ぶくれ、皮膚壊死、瘢痕化や遅延性アレルギー性皮膚炎
- 全身:吐き気、倦怠、頭痛、意識障害、血圧低下、ショック、呼吸困難、場合によっては心肺停止や死亡(特に10代以下が重症化しやすい)
強力な毒による心停止や呼吸停止で死亡例あり(特に小児)
対処法
① 海水で洗う(真水はNG):真水は触手がさらに毒を放出する恐れあり。
② 酢(食酢)をたっぷりかける:酢には触手の毒針(刺胞)を不活性化する効果がある。
③ 触手をピンセットや手袋で除去:素手は絶対に使わない。
④ 氷や冷たいタオルで冷やす:痛みを和らげる。
⑤ すぐ病院へ:ショックやアナフィラキシーが起きる可能性がある
カツオノエボシ

出現場所
外洋から漂着しやすく、潮風の強い日や荒天時に沿岸・砂浜に流れつくことが多い。海面近くを漂う。
刺されたときの症状・影響 ※死亡例アリ
- 電撃のような激痛、赤み、ミミズ腫れ風の発疹、長時間の痛み。
- 真水や酢、砂による処置は逆効果。アナフィラキシーや重症化の可能性あり。15〜20%のケースで救急搬送。
全世界で複数の死亡例。強いアレルギー反応や呼吸麻痺が原因。
対処法
① 絶対に酢をかけない:刺胞が逆に活性化する。
② 海水で洗う:真水厳禁。
③ 触手を除去:ピンセットなど使用。
④ 冷却する(氷や冷タオル):痛みや腫れを抑える。
⑤ 病院へ:痛みが強い・呼吸困難などがある場合は救急へ。
オニダルマオコゼ

出現場所
サンゴ礁の砂地や岩場、浅瀬。石や岩とカムフラージュしている
刺されたときの症状・影響 ※死亡例アリ
- 刺された部分に複数の直線状の刺し跡、激痛、炎症、腫れ。
- 全身症状として発熱、嘔吐、ショック状態、呼吸困難、稀に死亡例も。
激痛とショック症状による死亡例が報告されている。
対処法
① 棘が刺さっていたら慎重に除去。折れている場合は無理に抜かない。
② 患部を40~45℃のお湯に30分ほど浸ける:熱により毒を不活性化、痛みも和らぐ。
③ 消毒し、包帯などで清潔に保護。
④ 早急に病院へ:呼吸障害・痙攣などが出ることも。
ミノカサゴ

出現場所
サンゴ礁や岩礁の浅瀬。優雅に泳ぐが美しさゆえに近付かれやすい
刺されたときの症状・影響
- 刺された際の激痛、腫れ、吐き気、呼吸困難。
- 感染症や炎症リスクも。
対処法
① 棘が刺さっていれば除去。
② お湯に浸す(40〜45℃・30分程度)。
③ 痛みが治まらなければ医療機関を受診。感染症にも注意。
ウミヘビ

出現場所
珊瑚礁や岩陰、潮だまり。性質はおとなしいが刺激を受けると噛む場合あり。
刺されたときの症状・影響 ※死亡例アリ
- 噛まれると神経毒による筋肉麻痺、呼吸困難。痛みはあまり感じない場合も。
- 迅速な医療措置が命を左右する。
噛まれると呼吸麻痺で死亡例あり。抗毒素が入手困難な場合も。
対処法
① 噛まれたら安静にして動かない(毒の拡散を防ぐ)
② 出血があれば軽く圧迫止血、止血帯は推奨されない。
③ 噛まれた場所を心臓より低く保つ。
④ すぐに救急搬送要請(119)。抗毒素が必要な場合あり。
オニヒトデ

出現場所
サンゴ礁や岩礁に多く、夜行性で夜間にも移動する。ゴツゴツした形に注意。
刺されたときの症状・影響
- 刺さると複数の点状または擦り傷状の傷が残る。
- 激痛・腫れ・ショック反応あり。お湯による処置後、医療機関へ。
対処法
① 刺が残っている場合は抜く(できればピンセット)。
② 患部をお湯に30〜60分ほど浸す(40〜45℃)。
③ 清潔にし、病院へ。棘に毒があるため感染や炎症が起きやすい。
ガンガゼ

出現場所
浅い岩場やサンゴ礁、潮だまり。長く細いトゲが特徴。
刺されたときの症状・影響
- 刺された部位に折れた棘が残るケースも。激痛が長時間続き、時には局所麻痺や呼吸障害の報告も。
- 毒棘の除去と医療機関での処置が必要。
対処法
① 棘が折れて残りやすいので無理に抜かない。
② お湯に浸す(40〜45℃)。
③ 病院へ:異物除去と感染予防処置が必要。刺された場所の腫れがひどくなる前に。
ヒョウモンダコ

出現場所
潮だまりや岩陰、浅瀬の小さな穴などに潜む。見た目は小さく派手。
刺されたときの症状・影響 ※死亡例アリ
- 唾液にテトロドトキシンを持ち、呼吸麻痺・全身痙攣・意識障害に至る可能性あり。
- 痛みは軽いが症状の進行は迅速。即救急搬送が必須。
テトロドトキシンによる呼吸停止で死亡例多数。解毒剤なし。
対処法
① 呼吸麻痺が早く進行するため、すぐに救急搬送(119)。
② バイタル確認・心肺蘇生の準備:意識・呼吸を常に確認。
③ 噛まれた箇所は消毒・保護:ただし局所処置より全身管理が重要。
アンボイナガイ(イモガイの一種)

出現場所
サンゴ礁、砂浜、潮だまりに生息。貝殻が美しいため拾われやすい。
刺されたときの症状・影響 ※死亡例アリ
- テトロドトキシンによる神経毒性。刺された際にはしびれが現れるが、痛みは軽微な場合が多い。
- 意識障害、呼吸麻痺、溺れの危険性。医療機関での迅速な対応が必要。
神経毒により呼吸麻痺で死亡例あり。世界的に複数報告。
対処法
① 刺されたらすぐに救急搬送(119)。
② 呼吸や意識レベルの変化に注意。
③ 処置は医療機関で行う:テトロドトキシンに対する特効薬はなく、症状対応が中心。
安全に遊ぶためには
海には様々な生物がいます。毒を持っている生物は基本的には自分の身を守る為や捕食の為に毒を持っている事がおおく、こちらが何かしない限り攻撃してくるケースは少ないです。
私自身5年間、毎年100日以上海に潜っています。しかし、紹介した生物を何度も見たことはありますが、刺されたり嚙まれたりしたことは一度もありません。
ただ生物の住んでいる海にお邪魔するので、誤って踏んでしまったり近づいてしまったりした時の為に靴底のしっかりしたマリンシューズを履く、暑くても長袖のラッシュガードやウェットスーツを着用するなど対策をしましょう。
また、管理されているビーチ以外で海に入らない、入るときはその地域の海に詳しい専門の業者にお願いしてシュノーケルやダイビングを楽しむなども効果的でしょう。